“仕事探しをしようと思っても、自分だけで行えることには限度があります。自分にとって有益な存在に相談をして就活のヒントを得るのが得策です。相談相手として最も思い浮かべやすいのは、就活サービスのエージェントでしょう。スキルや希望などを聞いたうえで、それに相応しい企業や業界を紹介してくれます。履歴書やエントリーシートの書き方をアドバイスしてくれるケースも多いです。ただし、これは多くの人がしていることなので、サポートを得られても大した大したアドバンテージにはなりません。むしろ就活をするうえで必須の工程と認識しておくことが大事です。逆にいうと、エージェント以外の人からもアドバイスをもらうことがポイントになります。
たとえば、自分が大学生なら大学の就職課に相談してみましょう。いろいろな企業とつながりを持っており、理系の大学院では推薦を依頼されているケースも多いです。一般的に、その場合は各研究室や各ゼミにも推薦の話は行き届いています。しかし、追加の募集があったり辞退者が出たりして、推薦の枠が微妙に変化することも珍しくありません。いち早く相談することで、そのような情報を仕入れられる可能性もあります。もちろん推薦以外の情報に関して教えてもらえる場合もあるので、近場という意味でもまずは就職課を訪れてみるのが得策です。
その他の、頼りになる相談先としてOBが挙げられます。大学の卒業生で、自分の興味のある企業の従業員となっている人に話を聞いてみると良いでしょう。インターネットでは入手できないようなリアルな情報を得られることが多いです。本当に応募すべきかどうか判断できるので、自分に合った仕事を効率的に探せるようになります。しかも、OBから得た情報は他の面でも非常に役に立ちます。志望動機などを考える際に、内容に具体性を持たせられるようになるでしょう。他の応募者が抽象的な内容しか主張しない場合に、とても大きな差別化を実現できます。企業研究をしてきたということで、プラスに評価してもらえるのが一般的です。
また、業界ごとのイベントに参加するという手もあります。就活イベントとは違って就職希望者に向けたものではありませんが、その分だけ業界の実情を知るチャンスです。経営者が参加していることも多く、彼らと話すことで採用に至ったというケースも少なくありません。ブースの担当者に相談した結果、採用活動の案内をしてもらえる場合もあります。”